大工に対する一般人のイメージは、いつまでも下受けの孫受けという、いわば閉塞した状況の中で、ただロボットのように釦をかけて釘を打つ、日が暮れると酒を飲んで一日が終わるというなんだか楽しげな光景しか湧いてこないからである。また工務店の方にしても、古いやり方では若者はやってこないということがわかっていない。やはりここは、やる気のある若者には、やがて一国一城の安定したビルダーになれるし、垢抜けていてファッショナブルな仕事だし、クールで金もいい、そういう道筋をつけてやることが必要だ。
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形態として、アメリカの大工も完璧ではないにせよ、目指すところは彼らと似たものになると思う。地元に密着して、とことん楽しみながら住宅を年に四、五軒建てる。そして大工同士がパソコン通信で互いに情報を交換し、お気に入りのピックアップートラックで、次の現場へと向かう。そこには下請けにはない生き生きとした創造性と向上心がある「工務店」の行く末を真剣に考えない国は、どうしたって未来が見えてこない。