3つの条件が一国の中にすべてそろっていなくともバブルが発生しうる。つまり、低金利の国が増え、大量のパワーマネーが行き先を探している。世界のどこかに将来成長が見込める投資対象があるならば、パワーマネーはやすやすと海をわたり、風のごとくすばやく襲いかかる。価格上昇に勢いがつけば、それを合図にさらに多くの資金が押し寄せ、ついにバブルになる。そのため、バブルは昔よりも頻繁に生じる環境になっていると考えられる。
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また、いったんバブルが崩壊しても、低金利が続く限り、大量のパワーマネーは消滅しないでじっと次の投資対象を探している。むしろ、大型のバブルがはじければ、回復プロセスにおいてその国は低金利政策をとらざるをえなくなるため、次なるバブルの伏線となるのだ。対して、バブルの崩壊は、これら3つの条件のうちのどれかがなくなると起こる。もっとも多いパターンは金利の反転、上昇だ。また、受け皿となっていた資産や商品の高利回り性が低下すると、バブルは消滅に向かうしかない。米国の80年代の不動産バブルが崩壊したのは、高利回りに相当する税制上の優遇政策が廃止されたことが大きかった。また、次の住宅バブルは、ITバブルの崩壊の後に、金利が6%台から一気に2%台を割る勢いで下落したことが、住宅価格の急速な上昇につながった。